お知らせ

2022.11.11

ええあんばいで・・・

コラム
こんにちは、医療法人徳隣会 正木内科医院の看護師です。

正木内科医院がある山口県周防大島は瀬戸内海で3番目に大きい島です。
気候は比較的温暖でみかん栽培や漁業を生業にしている方が多いです。
人口約1万4千人、65歳以上人口の割合54.6%と高齢化が進んでいます。

今、島全体で取り組んでいる“ちょび塩”運動!!
令和2年度の町民アンケート尿調査では全体で13.1gも摂取していると結果が出ています。
塩分摂取目標値は、男性7.5g、女性6.5gと比較してもかなりオーバーしています。

土地柄なのか職業柄なのか塩分を多くとっている方がたくさんおられます。
実際に、外来に来られた方の中でも、『農作業の合間に塩をなめる』『疲れた時は塩を多めにする』といわれる方が多いです。

周防大島町ではかつて塩づくりが盛んにおこなわれていました。1972年に途絶えてしまいその灯も消えてしまいました。
それが再び、周防大島町立岩で龍神乃鹽(りゅうじんのしお)として復活しました。平釜で薪を焚いて作ることで新たにがともりました。



その龍神乃鹽でも提案している、それぞれの人にあった“適塩”というスタイル。
それは“その人、その時々にあった塩を摂取する。”ということ。

そこでみなさんに紹介したいのが、“適塩”の方法の一つである“おい塩”です。

“おい塩”とは、薄味調理で調理して、食べる時に塩分量を調整する方法です。

適切に塩を使うために提言されている“おい塩”は減塩目的でも有効だと思います。
また、年齢や仕事量などで塩分必要量や感じ方が変わるので塩分を変えて調理する手間がはぶけます。

実際に試してみると、塩分を先に感じてあとから料理の旨味が来るので塩が物足りないとは感じませんでした。

健康寿命を延ばすため、ええあんばいで体が動くために取り入れてみていただけたらと思います。
みなさんの、ええあんばいが見つかりますように・・・



注:ええあんばい→いいあんばい

追記:龍神乃鹽、私の夫が作っております。今回、私自身が塩を考える良い機会となりました。