お知らせ

2023.07.31

熱中症は温熱環境が適切に管理しにくい「就寝中」も危険!

コラム
こんにちは。つつみクリニック 看護師の松﨑です。

コロナ感染症は5類になり、生活中の制限も徐々に緩和され以前に近くなったと実感してきたところですが
当院の患者様やスタッフにも罹患者が増え様々な対応を余儀なくされております。
さらに豪雨などの災害も重なり被災されたご家族・施設様もいらっしゃるかと存じます。
非常に大変な状況ですが、お互い手を取り合い乗り越えられたらと思っております。

今回話題に取り上げたいのが、この夏の猛暑です。
「最近の夏は暑くなった」とは言いますが、実際に近年徐々に夏の気温は上昇しているようです。
特に今年は、多くの国で最高気温の記録が更新され、気候科学者によれば2023年は観測史上最も暑い年になる可能性があるとも言われています。
炭素排出量の増加と気候変動がこの主な要因である他、エルニーニョ再来も理由の一つだということです(詳しくはわかりませんが…)

危険な夏だということは皆さんお気づきの通りです。

厚労省も熱中症予防に力を入れており、2021年から環境省と気象庁で協同し、
暑さ指数の予測にもとづいた「熱中症警戒アラート」の運用が開始されています。

先の暑さ指数とは、WBGT(湿球黒球温度)と呼ばれ、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案されました。
単位は気温と同じ摂氏度(℃)ですが、人体の熱交換に与える影響の大きい ①湿度、 ②周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。
この「熱中症警戒アラート」を指標にして予防に努めたいものです。

しかし、高齢者さんは聞いてくれない… 生活習慣やお好み、認知機能など、なかなか行動変容が難しいものです。
この時期の診察でも、厚手のニットやウインドブレーカーの重ね着をお見掛けすることもしばしばです。
とにかく昔より暑くなっていることを繰り返し説明するしかないようです。
熱帯夜・真夏日は増え、30度以上の時間数は30年で2倍にもなり、朝・夕も暑いのです。

自分と周囲の人の身を守るために私たちができることは、やはり気付くことでしょうか。
室温や湿度の確認・換気・通気性のよい衣服の着用・こまめな水分摂取。
適宜休憩をとったり、水分の補給をおこなっていても、猛暑のため熱中症は襲ってきます。
互いに声をかけ合い、お互いを守っていければと思っています。


最後に熱中症への注意喚起のため、厚労省のパンフレットを貼っておきます。
どうぞ皆様の手に届きますように。

熱中症予防のために

みんなで防ごう!熱中症(職場における熱中症予防関係)

高齢者のための熱中症対策