統計情報2023
はじめに
振り返り
早いもので、つつみクリニックが開設して今年で10年目になります。
本稿は年次レポートと名の付くものですが、節目となる年であり、折角ですので冒頭にこの10年を振り返りたいと思います。
一旦筆を止め、クリニックを開設してからの出来事を回顧してみると、まず私の頭に浮かんだのが、知人の座右の銘である「出逢いこそ人生の全て」という言葉でした。
この在宅医療という仕事を通じ、人と出逢い、書物と出逢い、様々な貴重な経験をさせて頂きました。そして、その出逢った相手一人ひとりの立場になって、自分の言動がどう人に影響を与えるかを考え、そしてそれが相手にとってプラスになる様に心がけてきました。まだまだ未熟ではありますが、その甲斐もあってか、今では素晴らしい環境に身を置くことができて、誇りにさえ思えます。これこそがまさに、「恕」の精神を持ち続けることが「徳不孤。必有鄰。」に繋がるのではないでしょうか。今後もこの哲学を深化させ続け、私だけでなく、スタッフ、そして医療法人徳隣会という法人格自体がこの姿勢を体現していかなければなりません。
また、別の知人から「人の本質は、自分と異なる職業の人間とどれだけ話ができるかに在る」と教わったのですが、その言葉も先ほどの出逢いに関しての言葉と同じくらい、私の人生にとって大きなウェイトを占めています。一つ付言させて頂くと、ここで言う職業とは、賃金対価の発生する労働としての職業の意味だけでなく、それ以外の例えば、児童・学生、家事手伝い、ボランティアも含まれると捉えています(職業とは言わず社会的立場と表現する方が適切なのかもしれません)。そして、訪問診療の分野は一般的な医療現場と異なり、同じ医療業でも医師・看護師・薬剤師だけでなく、ケアプランセンターや地域包括支援センターを皮切りにあらゆる医療職の方と一緒になって診療を進めなければならず、自然とお付き合いは広範に渡ります。また、高齢者福祉施設は医療業以外の企業の参入も多く、そういった方々とやり取りをさせて頂く際、勿論、医療についての話が中心となるのですが、よりヒト対ヒトの交流を深めるために、相手の方の職業のことについてある程度詳しくなっておくと、雑談力が増し、高い次元でのコミュニケーションを交わすことができ、結果として深い親睦関係が持てる様になります。そのためには、色々な書物を貪欲に読み漁り、他人との会話でわからないことがあれば調べて研究する習慣を身につけなければなりません。世にいう学び直し(リスキリング)と言うよりも、「学び始める」ことを意識し、そしてそれを「継続する」ことも人生において大切なことだと考えています。
話題は変わりますが、私も40歳を超え、2040問題を迎える時には60歳となっています。あと17年しかありません。そこで最近、人生を逆算する様になりました。同時に医療法人徳隣会も事業開発・成長の意味合いとして逆算が必要になってきたフェーズに突入したと感じています。これまでの10年間、目の前のことをがむしゃらに、敢えて近視眼的に取り組んできましたが、これから17年は逆算をしながら、法人活動を展開していきます。私ごとの話ばかりで恐縮なのですが、今年初めて運営本部に所属するスタッフで将来の構想に向けて合宿を開催します。そこで夢を語り合い、目標を掲げ、この合宿を通じて真の刎頸の交わりと言える一枚岩の関係を構築したいと思います。
「謙虚の上に謙虚な姿勢」を貫くことを忘れずに、真の地域包括ケアシステムの構築に向け、邁進していく所存です。
職員・人事情報
- 総スタッフ数
- 176名
- 医師
- 52名
【常 勤】15名
【非常勤】37名
- 看護師
- 42名
【常 勤】35名
【非常勤】7名
- ソーシャルワーカー
- 7名
- ケアマネージャー
- 11名
- 臨床検査技師
- 2名
- 放射線技師
- 6名
【非常勤】
- 理学療法士
- 5名
【常 勤】4名
【常勤時短】1名
- 作業療法士
- 2名
- 言語聴覚士
- 2名
- 管理栄養士
- 1名
- 事務
- 18名
【常 勤】15名
【非常勤】3名
- ドライバー
- 4名
- 院内SE
- 1名
- 法人本部
- 6名
離職率
- 常勤
- 21.71%
- 非常勤
- 22.03%
前職までに在宅医療に関わった経験があるスタッフの割合(集計期間中の入職者を対象)
- 訪問診療の経験者
- 1.51%
- 訪問看護の経験者
- 4.54%
振り返り
前年に比し、スタッフ数は増加しています。年々、スタッフの層が厚くなっていることを実感します。特筆すべきは①常勤医師数が増えたこと②訪問診療以外の分野(ケアプランセンターや訪問看護、訪問リハビリ部門)が充実してきたことです。①に関して言えば、同じ人口数であったとしても非常勤で多く構成する医療機関と常勤配置が手厚い医療機関とでは、患者様に対する医療サービス提供の濃さが異なり、後者の方が圧倒的に優れているのは明らかです。これら貴重な人材を維持し、さらに充実させるために、法人内医師が一同に会して毎月ミーティングを行うことを始めました。事務作業の軽減や院内図書の充実に取り組み、早速成果が出ています。今後、こういったミーティングを通じて職場環境が充実し、ひいてはスタッフの定着ならびにリクルートの促進につながる様進めます。
そして何よりも、スタッフ数が増えると、診療以外にできることが増えます。肝煎りの取り組みとして委員会制度を立ち上げました。
現在、接遇向上、スキルアップ、業務改善の3つの委員会を発足させ、徹底的に「仕組み化」を進め、脱属人化を目指します。
訪問診療の経験があるスタッフは1.51%、訪問看護を経験したことのあるスタッフは4.54%とほぼ全員が在宅医療の経験がないスタッフで占められており、如何に私たちが自ら学ぶことが大切であるかを物語っています。
一方で、訪問診療の経験が無いからこそ現実と理想のギャップが生じることでこういった離職率の数値に直結してしまうことに目を背けてはならないと考えています。非常に高い数値であり、採用時評価基準や入職前におけるジョブの説明、新人教育体制を一から見直し、全力をあげて改善に努めなければならないと反省しています。
これから1年の目標
「スタッフ一人ひとりを輝かせるために」という構想を纏めました。これは、スタッフ一人ひとりにスポットを当て、各人が内面から心も身体もスキルも磨いていける職場環境作りを目指した内容になっています。
さらに本部機能を充実させていきます。
・事業開発本部(事業計画の発信および管理、マーケットリサーチ)
・広報(広報戦略立案および実行、パートナーシップ開発、メディア対応、イベント開催、ご利用者様満足度およびフィードバック管理、ブランディング)
・人材開発(労働条件の管理、労使関係の改善、人事評価方法の充実、採用、研修、職員の健康/福利厚生とスキルアップ)
・財務(予算計画、資金調達、コスト管理)
・法務(契約内容管理、規制・コンプライアンス管理)
・エンジニアリング(ハードウェアおよびソフトウェアの導入や開発、業務改善、データ収集および分析)
以上、6つの部署に分かれて適所適材に人員を配置し、「差別化」「生産性」「M&A」の3つを課題の基本軸としてポートフォリオを組み、法人を成長させていきます。
有給消化率
- 65.61%
振り返り
今年は65.61%と過去最低値であった前年を何とか上回ることができました。
しかし、まだまだ足りません。最も反省すべきは、数値という結果ではなく、有給休暇の取得を促進する「仕組み化」が足りなかったことです。定点把握が不十分であったり、KPI(重要業績評価指数)が不明瞭であったり、そのために誰が何をいつまでにすべきかを協議し、正しくPDCAサイクル(Plan、Do、Check、Actionサイクル)を回すことに欠けていた1年でした。
これから1年の目標
まずは75%を目指します。医療業界だと有給休暇は取りづらいという既成概念を覆さなければならないと考えています。そのためには、振り返りの部分でも触れました様に、仕組み化を徹底させることに尽きます。人事部門が組織の潤滑油となり、スタッフ全員が共に助け合う文化の醸成が必要です。
平均残業時間
- 医師
- 2.43時間/月
- 看護師
- 28.48時間/月
- 事務
- 21.12時間/月
振り返り
医師部門の残業時間が延びてしまいましたが、数値的にそこまでスタッフの負担が過剰となる程ではありませんでしたので、今後これ以上増加しないように注視していきたいと思います(※但し、昨年と統計手法が異なり、昨年は過小に見積もっていたため、実際は横ばいかむしろ減少している可能性があります)。その代わり、課題であった看護師および事務部門の残業時間が昨年と比べて大幅に低下しています(※こちらも昨年と統計手法が異なるため、こちらに載せた低下率よりも実際には大幅に下がっていると推察されます)。これは、毎週水曜日にNO残業デーを設けたことが誘因の一つなのかも知れません。このNO残業デーを導入する前後で残業時間を比較すると全職種平均で日の平均残業時間を60分から40分に33%減じることに成功しました。勿論、これ以外にも生産性を向上させるための努力が背景にあることは忘れてはなりませんし、スタッフ一人一人の努力に感謝しなければなりません。
これから1年の目標
NO残業デーで一定の成果を上げた後は、患者様の診療でも同じことなのですが、一人一人にスポットを当ててきめ細かく対処していかなければ解決できないと思います。
人材開発部門を充実させ、スタッフ各人の困りごとや悩み、抱える仕事について細かく聞き取り、分析し、業務再分配、仕組み化・システムの導入、人員補充などの具体的な形でフィードバックし、フィードバックした内容がうまくワークしているかをマネジメントしていかなければなりません。このPDCAサイクルの遂行を徹底します。
疾患別分布
振り返り
昨年課題にしておりました法人主催の勉強会は順調に開催できており、今年は「精神科医師における訪問診療〜基本のき〜」「整形外科領域の訪問診療と訪問リハビリとの連携のあり方」「心不全の緩和ケア」といった題目で行いました。幸いにも大変ご好評を頂いて、毎回100名程度(多い時で160名近く!)のご参加者の方にご来訪(オンライン含む)頂きました。毎回、非常に貴重な経験をさせて頂いております。今後も弛まず、是非継続していきたいと思います。
リスキリングについては、先に述べたスキルアップ委員会で充実しつつあります。今後は、パーキンソン病関連の学会にも参加し、より領域を広げ、専門性を深め、あらゆる患者様のお困りごとを解決できる様になりたいと思います。
さて、今年のデータを見ますと、泌尿器系疾患患者さんの割合が急激に増えました。これは透析患者さんが増えたことによります。こちらについては次節で触れたいと思います。
これから1年の目標
高齢者の透析は、今後の日本が抱える課題の一つです。いつまで透析を続けるべきか、何が患者様やご家族にとって幸せな選択となるのか、お一人おひとりの人生にスポットを当て、我々独自のACP(アドバンス・ケア・プランニング)を構築することが喫緊の課題です。そして、それは透析患者様に限らず、あらゆる疾患群において必要となります。SPICT-JP(Supportive and Palliative Care Indicator Tool日本版)をベースにして院内だけでなく、院外の関係各所の方々も巻き込んで指針作成に取り組んで参ります。
要介護分布
振り返り
平均介護度は2.89と昨年とほぼ横ばいの数値で推移しています。また、難病ならびにがん終末期の患者様数割合も前年と比較して変わりはありません。今年からは精神通院医療を受けておられる患者様の統計も算出し始めました。
これから1年の目標
私が在宅医療を始めたきっかけは、困っている方の抱えるトラブルを解決したいという一心からでした。一人ひとりがむしゃらに解決することも大切ですが、特に困っている方に優先順位を付け、それを数値化して指標にすることも肝要です。こういった、難病やがん終末期、精神通院医療を受ける患者様にスポットを当てて舵取りを行う必要があります。
また、終末期医療はがんだけではありません。いわゆる非がん患者様の終末期にも目を向けなければなりません。現行の医療制度において、在宅医療における重症者と意味付けることの多い厚生労働大臣が認める医療保険による訪問看護が必要な疾病一覧(通称「別表7」)に非がん患者様の終末期医療は含まれません。広い意味での終末期の患者様が安心して住み慣れた場所で暮らし続けるためには、我々の様な民間が発信し、課題の解決に取り組まなければなりません。
年間患者様累計と登録患者様数
- 年間患者様累計
※統計期間中に診療実績がある患者様 - 2,807名
- 登録患者様数(2023/8/31現在)
※2023/8/31現在で診療を行っている患者様 - 2,242名
新規患者様数とフォローアップ終了率
- 新規患者様数
- 1,118名
- フォローアップ終了率
- 16.07%
振り返り
登録患者様数は+24.97%、新規患者様数は前年比+2.01%、年間累計患者様数は+16.90%と変わらず多くの患者様のご紹介を頂きました。ここで最も重要なことは、新規患者様数をはるかに超えて登録患者様数が伸びたことです。この要因として、フォローアップ終了率が昨年の22.35%から16.07%へ大幅に低下したことにあります。これは我々の目指す「できる限り在宅で」という理想により近づいたことを示します。大変喜ばしいことです。
これから1年の目標
困っている患者様を老若男女疾患や地域を問わず1人でも多く携わらせて頂き、その上でフォローアップ終了率をさらに下げることができるよう模索し続けることに尽きると思います。
紹介元分布
振り返り
回復期リハビリテーション病棟からのご紹介割合が、構成比として昨年よりも+5%伸びています。
また、昨年の課題であった広報管理ツールについてですが、SEスタッフと現場スタッフの協業により素晴らしいツールが完成しました。一定期間訪問していない場合にアラート機能を発動させる仕組みや、関係各所様からのご紹介状況が経時的にかつ横断的に一目で見て確認できるヒートマップを作成しました。その上で、関係者様からのアンケート調査結果を踏まえつつ、有機的にきめ細かく次のアクションへ行動を移すことが容易となりました。
これから1年の目標
どこの医療機関から紹介を受けたかという漠然としたデータ管理を行うだけでなく、リスキリングのお話の際にも触れましたとおり、我々は疾患群を幅広くかつ極限まで専門性を深めることを目指している訳でありますので、もう少しきめ細かく、どういった疾患だったらどこの医療機関から紹介を受けているか乃至は受けられるか、といった視点でマネジメントを行うべきだと考えています。そうすることで、当法人のスタッフの専門性が患者様の診療によりダイレクトに還元し易くなるのではないかと思います。
入院回数と入院率
- 入院総数
- 986回
- 法人全体での入院率
- 35.09%
※前年度データはあくまでも参考値(入院率は低く見積もっている可能性があります)です
入院日数(中央値と平均値)
- 法人全体(中央値)
- 23日
- 法人全体(平均値)
- 33日
振り返り
結果は昨年とほぼ同じ数値でした。今年からは、昨年のレポートでも触れました通り、入院日数も算出しています。6ヶ月以上入院されている患者様をデータから省いた場合、入院平均日数や入院日数中央値は、省かなかった場合のデータと比較し、両方の数値ともに殆ど変わりはありませんでした。同様の検討を3ヶ月以上入院された場合で区切ると大きな違いが生じました。
これから1年の目標
このデータが何を物語っているかというと、3ヶ月以上6ヶ月未満入院されている方が多くいらっしゃって、そこが統計データに大きな影響を与えていることが分かります。反対に、6ヶ月以上入院されている方はあまり統計データに影響を与えていないので、数は少ないことも汲み取れます。つまり、6ヶ月以内には殆どの患者様が退院できているのです。これを受けて今後、3ヶ月以上入院させない・しなくても良い体制作りを徹底させなければなりません。在宅でも様々な治療が入院時と変わらずできることを各医療機関様に浸透させることや、各医療機関様にもっと深く入り込んで、直接退院支援のお手伝いをさせて頂く等々できることは沢山あります。そういった活動を推進させていきます。
訪問状況
- 訪問回数
- 47,875回
訪問看護
- ご利用者様延べ人数
- 150人
- 延べ件数
- 931件
訪問リハビリ
- ご利用者様延べ人数
- 801人
- 延べ件数
- 5,216件
居宅介護支援事業所
- ご利用者様延べ人数
- 241人
- 延べ件数
- 2,057件
訪問先高齢者福祉施設数
- 総施設数
- 246軒
振り返り
まず、訪問診療分野においてですが、訪問回数は前年比で+16.10%と年間累計患者様数増加率である+19.60%(定期訪問診療受療患者様では+16.91%、初診患者様のスポット往診患者様数+50.49%(うち小児は約3倍に増加))とほぼ連動しており、一人当たり患者様における平均訪問回数はほぼ横ばいで推移しています。
お看取りをさせて頂きました件数は昨年の134件から202件と1.5倍も増加しています。
お一人お一人の重みを噛み締めながら、いつから我々が関わるべきであったかを紹介元機関と協議し続け、どのように関われば良かったかを先述のACPを軸にしながら振り返り、関わらせて頂いた後はどうだったかを常に反省しながら、次に活かすことを絶対に忘れてはなりません。
次に訪問看護と訪問リハビリの訪問状況ならびに居宅介護支援事業所の活動状況についてお示し致します。いずれの分野においてもご利用者様数は年々多くなっております。しかし、前2者については、まだ黎明期であるので総件数自体はまだまだ地域に貢献できていないのですが、それでも昨年比で訪問看護は3.1倍、訪問リハビリは2.3倍に伸びています。
最後に訪問先高齢者福祉施設数は当法人全体で246施設と昨年に比し20.0%増加しています。
これから1年の目標
毎年同じコメントになるのですが、目標は件数ではありません。件数の伸びは我々が提供させて頂くものの質をどうご利用者様が捉え評価して下さるかの結果に過ぎません。
ですから、先述のアンケート調査や日々の広報活動の中で質が向上され続けているかの確認を弛まず行わなければ務まりません。
アンケート調査結果(居宅介護支援事業所様対象 2022年3月実施)
良い | 普通 | 悪い | 記載なし | 回答合計 | |
①時間通りに診察に伺うことが出来ていますか | 66 | 67 | 5 | 21 | 159 |
41.5% | 42.7% | 2.6% | 13.2% | ||
②事業所の意見は通っていますか | 72 | 64 | 3 | 20 | 159 |
45.8% | 40.7% | 0.9% | 12.6% | ||
③変更があった場合の調整や連絡は適切ですか | 54 | 77 | 4 | 24 | 159 |
34.4% | 49% | 1.5% | 15.1% |
良い | 普通 | 悪い | 記載なし | 回答合計 | |
①医師の診察時の対応や態度は適切ですか | 75 | 54 | 3 | 27 | 159 |
47.8% | 34.4% | 2.8% | 17% | ||
②診療内容に対して何か不満な事はございますか | (不満はない)135 | 6 | 18 | 159 | |
86% | 2.7% | 11.3% | |||
③看護師の診察時の対応・態度、電話の対応は適切ですか | 62 | 66 | 3 | 28 | 159 |
39.5% | 42% | 0.9% | 17.6% | ||
④夜間や休日等オンコールの時の看護師の対応は適切ですか | 41 | 68 | 1 | 50 | 159 |
26.1% | 43.3% | 0.6% | 31.4% | ||
⑤ソーシャルワーカーの対応や電話対応は適切ですか | 76 | 64 | 2 | 17 | 159 |
47.8% | 40.2% | 1.2% | 10.8% | ||
⑥事務職員の電話の対応等は適切ですか | 65 | 69 | 2 | 23 | 159 |
41.4% | 43.4% | 1.2% | 14.5% | ||
⑦居宅療養管理指導書の内容等は適切ですか | 80 | 56 | 7 | 16 | 159 |
50.3% | 35.7% | 4% | 10% |
振り返り
2022年の年次レポートでご報告できなかった分をこちらに掲載させて頂きます。
2022年3月に行った居宅介護支援事業所様向けに行ったアンケートの結果をお示ししたいと思います(対象159事業所様)。アンケートにご協力頂きました皆様へ、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
細かい点については、直接事業所様と改善に向けて個別協議をさせて頂いておりますので、こちらでは割愛させて頂きますが、おおまかに以下2点について述べさせて頂きます。
まず、夜間休日オンコールについての無回答が31.4%と多かったことです。そもそも質問の内容自体を改訂する必要もあるかと思いますが、夜間オンコールで行ったことについて、うまくケアマネジャーさんと情報共有ができていなかったのでは、と振り返りました。我々もケアマネジャーさんも同じ患者さんを診させて頂くわけですから、時間外の突発的・不規則な出来事については、特に共有すべきであるのに、それが欠けていたことは反省しなければなりません。
次に居宅療養管理指導書の内容について「悪い」と回答された方が全体の4.00%を占めていたことです。やはりここもケアマネジャーさんとのコミュニケーションが不足していることを示唆していると考えております。病状の変化や治療方針の変更点については簡潔明瞭に理解納得できる形で伝わらなければなりません。そもそも、それぞれのケアマネジャーさんがどういった情報を必要としているのかを個別に把握し、その上で、内容や情報共有の方法そのものをよりブラッシュアップする必要があります。
以上、直ちに改善に向けて歩を進めて参ります。
尚、2023年9月には高齢者福祉施設様向けにアンケート調査を行っておりますので、こちらも集計が済みましたらアップデートしたいと思います。